塾講師から見た、無気力な子供を育てる親の特徴
今まで小学生から大学受験目指す浪人生まで一通り学習指導をしてきました。
その中で、なかなか学習に取り組む姿勢ができない無気力な生徒さんも数多くみてきました。
それぞれ向き合ってきて、頑張るようになってくれた生徒さんもいれば効果のなかった生徒さんもいます。
無気力な子供の保護者には一定の共通性があります。
過干渉
どこまでが適切な干渉かというのは線引きは難しいですが、「決断の機会を奪う」ということで子供は無気力になります。
進学先選びにおいてはこんな感じです。
①進路の希望がまだない子供に対して保護者自身が把握している「良い進学先」に決めさせる。
②子供の希望する進路を否定し、別の進路を強制する
どちらにおいても選択するのが親となっています。
②の場合、子供の希望は一応聞いた上で意見を伝えただけだと親が思うこともあります。
しかし、親がアドバイスのつもりで別の選択肢を提示しても、それまでの関係によっては強制にしか捉えられないことがあります。
そもそも学費など含めて子供は弱い立場となりますので、アドバイスをするならそこまで考えて伝える必要があります。
自分の判断が認められない子供は自分の人生に主体性を持てません。
無関心
これもまた、放任主義との境目が曖昧ですが、親からの期待感の有無などが一つの目安になるなと思います。
どのような行動であれ、一つ一つの行動に親が関心を持たないと子供は行動を起こしづらくなります。
まだ、関心が薄い場合だと極端な行動によって構ってもらおうとすることも出てきます。
関心を持たれないと、子供は安心感を持って物事に取り組めないため、結果他者が子供にとっての行動基準となると思われます。
感情的
親が感情的になりやすいと、子供は無気力になります。
それは、子供がどのような行動を起こそうと親はその時の感情によってしか反応を示さないからです。
例えば、学習をして褒められたと思ったら、2時間後には学習中でも手伝いをしないことを怒られる。
こうなると、子供の判断軸が一貫したものにならず、親の顔色のみを伺うようになります。
これは先にあげた「決断の機会を奪う」ことにもつながります。
まとめ
三つ、無気力な子供を育てる親の特徴というものをあげてみました。
無気力にしないために重要なのが、「本人なりの判断基準を持つ」 といえるかもしれません。
自分なりの判断基準を持ち、その上で決断をすることは、自分自身の人生に対する主体性を獲得することになります。
その「決断」を繰り返すことで、社会性や客観性を持つことになり、自分自身の教育への投資の必要性にも気づくのだと思います。
それができれば、自分の成長のための機会を無気力に過ごすことなく、主体性を持って有意義に過ごすことができるようになると思います。
子供が学習せずにだらだらしている、という場合にはぜひ参考にしてみてください。
教育の経済的な意義を知りたいといった場合には、この本がオススメです。
子供に学習に取り組んでもらうきっかけに、塾・予備校が有効な場合があります。
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