【大学受験】短期間でAO入試対策ってどうすればいい?【志望理由書・面接対策】
大学受験の学習を進める中、夏過ぎくらいにかけて気になりだすAO入試。
学力が思ったように上がらない時、学力以外の評価軸があるAO入試が気になってくることもあるのでは?
ただ、そのための対策に時間をかけるとダメだった時に時間が…。
学力を上げるために時間は出来るだけ割きたくない、でもせっかくなら挑戦したい…。
そういった、AO入試の対策を短期間で行う場合どのような準備が必要になるかについてまとめました。
慶應大学など、難関校へ対応するのは難しくなりますが、以外に短期間での対策で対応できる大学もあります。
少しでも受験の参考になれば幸いです。
・目次
AO入試とは?
アドミッションオフィス、入学管理局が行う入試という意味になります。
大雑把に言えば、学力以外の側面も見て大学の求める人物像と一致する人間に入学してもらおう、という入試制度。
では、大学が求める人物像とはなんでしょう。
これが、アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)といいます。
どの大学も公開しているので、「大学名+アドミッションポリシー」で検索してみてください。
例えば国際系の学部であれば、21世紀のグローバルリーダーを目指す、と言った文言が多くあります。
このアドミッションポリシーに合致している必要がありますので、必ず確認してください。
この学生像に合致している人が合格する、というのがAO入試となります。
選考方法
では、どのようにアドミッションポリシーに合致しているのか判断するのでしょうか。
学校によりますが
1.志望理由書
2.面接
3.小論文
4.学科試験
を組み合わせる入試方式が一般的です。
ここでは、短期間対策として志望理由書、面接の対策準備について書いていきます。
それぞれの対策にはどのような作業が必要なのかみていきましょう。
1.志望理由書
ほぼ全ての大学で提出が必要になるだろう志望理由書。
この書類のフォーマットは大学ごとに大きく異なり、必要な文章量にも差があります。
ただ、どの大学でも基本的に聞かれることはそこまで大きく違うことはありません。
志望理由書に重要なのは、自分についてと大学についてがしっかり書かれること。
自分について
まず自分について書くために、過去・今・未来の3軸をはっきりさせましょう。
自分がどのように育ち(過去)、自なぜその大学なり学部に行きたいと思うようになったか(現在)、その先にどうなりたいのか(未来)、ということを考えましょう。
重要なのはここで一貫性があること。
例えば、クラスメイトに勉強を教えて(過去)、教育について学び(現在)、教師となりたい(未来)、といった感じです。
これは過去から考える必要はありません。
教師になりたいなら、その理由がなぜかと考えれば過去が見えてきます。
これが出来たら、この三つに肉付けをしていきます。
それぞれのパーツに「なぜ」ということを中心に広げましょう。
クラスメイトになぜ勉強を教えたのか→楽しかったから→なぜ楽しかったのか→自分の説明でクラスメイトが勉強できるようになることが嬉しかったから。
といった形になります。
これでそれぞれのパーツが膨らんだら次は大学について考えましょう。
大学について
その大学を志望する理由ですが、意識する点として、
①他の大学ではダメな理由
②他の学部ではダメな理由
の2点があります。
これについての理解を深めるためには、大学情報をしっかり確認する必要があります。
各大学のオープンキャンパスに参加することで詳しい情報が手に入りますし、オープンキャンパスの参加をAO入試受験の条件にする大学も。
出来るだけ参加して、他の大学と差別化しましょう。
学部については、その学部でなければならない理由が必要になりますが、これは自分についてしっかり考えることで差別化できます。
まとめ
自分について、大学についてでそれぞれまとめられたらこれを合体させて志望理由書は完成です。
字数が余る場合には、自分についての部分を膨らませるのがおススメです。
体験を加えたり、それについてより詳細に記述したりすることで調整しましょう。
この志望理由書を書くためにしっかり考えることが面接の対策ともなります。
高校生の場合、書きあがった志望理由書は学校の先生や塾・予備校の先生に見てもらいましょう。
できるだけ複数の先生に見てもらうことで、説得力のある文章が作れます。
2.面接
面接も志望理由書同様、多くの大学で課せられる試験となります。
志望理由書と同様のことを聞かれることも多くあります。
では、志望理由書以外の内容はどんなものがあるでしょう。
まず、絶対に準備をしてほしい質問項目を挙げていきます。
①自身の長所・短所
非常によく聞かれます。
長所短所という表現でなく、自己PRをしてください、という聞かれ方をしても使えます。
長所は、できるだけアドミッションポリシーに則ったものが望ましいです。
例えば、国際系学部や看護系学部ではコミュニケーションに関する内容がアドミッションポリシーに入っていることが多くあります。
そこで、長所として相手の立場に立って考えることで様々な世代の人とコミュニケーションが取れる、といった長所をアピールできるとグッド。
また、長所には具体的なエピソードも準備しましょう。
自身の長所が発揮されたことでうまくいったことはないか考えてみてください。
短所においては、具体的なエピソードだけでなくそれを改善するために行なっていること、という内容も必ず含めましょう。
これがないと、向上心がないと判断されてしまう恐れもあります。
②高校生活で学んだこと
学校生活の振り返りも定番の質問となります。
具体的なエピソードと、そこから学んだことが何かということを考えてください。
③学習について
科目の得手不得手やその理由、学習の工夫などが準備されていると答えやすいでしょう。
④気になるニュース
時事的な内容となりますが、これがよく聞かれます。
答え方として、ニュースの概要とそれについて考えたことを答えましょう。
ただ、ニュースについて考えたことが感想で終わらないように注意してください。
驚いた、興味深い、怖かった。
これだけだと薄っぺらいので、なぜ、どのような点でそう考えたのか、そこからどうするべきなのか、ということまで考えましょう。
⑤大学情報を知っているか
大学の建学の理念について聞いてくることがあります。
大学パンフレットの表紙を見るのと、それについてどう考えるは準備しておきましょう。
⑥質問への答え方
質問内容への答えが出来たら、答え方を練習しましょう。
質問内容に対して、必ず結論から言うこと。
例えば、あなたの長所は?と聞かれたら、
エピソード→長所
とならないように。
長所は〜です、部活動では〜でした。
といった形で答えをまず伝え、それに対する補足をエピソードなどで伝えましょう。
まとめ
これである程度の面接準備は完了です。
そうは言ってもここで挙げたこと以外の質問は絶対にあります。
事前に準備するポイントを絞ったものですのでご承知を。
大学ごとに聞かれることを知りたい場合、学校の先生に聞いてみる、「大学名+面接」で検索してみる(入試方式が違ったとしても同じ大学なら準備しておくことをオススメします)、螢雪時代という雑誌のAO推薦特別号を読んでみる、ということを行いましょう。
特徴的な質問が多い大学もあります。
最後に
ここまで、短期間で出来るAO入試対策について書いてきました。
あまり手間をかけずに合格できれば理想ですよね。
学力試験の準備がうまくいっていない、本当に苦手な科目があるんだ、という方はこういった試験方式もありかもしれません。
学科試験があったとして、科目が一般入試よりも少ないこともあります。
ただ、この方式で合格を目指す方に絶対に忘れないでほしいことがあります。
AO入試での合格者は、中退率が高いという事実があります。
中退の理由は様々ありますが、学力的についていけないために中退する人も多いと考えられます。
合格したから遊ぼう、となると入学後に苦労します。
学習自体は必ず継続して取り組んでください。
応援しています。