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公立中高一貫校のメリットデメリット

現在人気を集めている中学校が、公立中高一貫校です。

公立中高一貫校は、1999年文部科学省が学校教育法を一部改正し、中学校・高等学校の中等教育を一貫とする教育を選択的に導入することが出来るようになり、全国に500校の設立目標に誕生した学校です。
設立の目的は、従来の中学校・高等学校制度に加えて、6年間の一貫した教育課程や学習環境の下で学ぶ機会を選択できるようにすることで、教育の多様化を推進し,生徒一人一人の個性をより重視する教育を目指すものとしています。
各校の教育理念・生徒像については、ニュアンスの違いはありますが「次世代のリーダー」を育むことを掲げ、一般の公立中学校・高等学校とは異なるカリキュラムを組むことが認められています。これにより、中・高で重なる履修範囲のある歴史分野などは一本化して再編するなど、広く深く学習することが可能になりました。 

https://center-moshi.jp/kouritsu/taisaku/ko_what.html

東京都を例に見ると、都立高校のそこそこ上位校などが中高一貫校に切り替わるなどしました。

この公立中高一貫校にあるメリット・デメリットをお伝えできればと思います。

 

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メリット①進学実績が良い

6年間一貫した教育環境ということで、間に高校受験がありません。

そのため、先取りをした学習などに取り組みやすい環境となります。

私立の中高一貫校と比べると、私立の方が先取りのペースが早いことは多いですが、6年間しっかり大学受験に向けて準備がしやすいため、大学受験においての実績が上がっている学校が多くあります。

都内にある、高校→中高一貫校と変化した学校では、高校の時よりもハイレベルな大学の進学実績が上がったというデータもあります。

具体的に各学校の進学実績を調べて見ると良いかもしれません。

メリット②学費が安い

これは公立ならではですね。

私立の中高一貫校は値段が高くて通わせることができない、でも選抜のあるレベルが高い学校に行かせたい、という場合は公立中高一貫校一択となります。

試験を受けずに行く公立中学校では、学校風土が荒れている可能性もあります。

騒ぐ生徒が多いとか、学習習慣がない生徒が多いと言った場合に学校の進度も遅くなる可能性があります。

 

デメリット①学校内での差が大きい

中高一貫校では高校受験がありません。

そのため、中学3年間のタイミングで試験による学力の引き上げが期待できません。

このことで、どんどんと学習に遅れが積み重なってしまう可能性が出てきます。

学習に置いて行かれても学校の授業は先に進みます。

高校受験がある場合は、自分のレベルにあった高校に入りますので、そこでペースの調整ができますが、中高一貫校で遅れてしまうと取り返しがつかなくなる可能性もあります。

実際に、中高一貫校の3年生(高校受験をする学年の生徒)に高校受験の試験問題を解かせたところ、平均点が高校部の合格平均点より下がったという話があります。

例えば、5教科で420点ほどが平均合格点だった高校が、中高一貫校になり390点ほどが平均点になる、ということです。

進学実績が良いと先にあげましたが、合格実績は一人で複数の実績をあげることができます。

早稲田2名、慶應1名と書かれていると、3人が合格したと考えがちですが、全てを一人で合格することもできます。

上位層のレベルは上がっていると考えられますが、みんながみんな受かるわけではありませんので、入学後で手を抜いたら無意味です。

デメリット②そもそも合格が難しい

公立中高一貫校の入学試験は、適性検査と呼ばれます。

 

科目を横断した問題で論述問題も多く、対策が大変です。

そのため、適性検査の対策を謳った塾も多くあります。

公立中高一貫校は安いから、といった安易な考えで受験を目指すと、塾などでお金がもっとかかる、ということもありえます。

また、倍率を見ると5倍を超えるところも多くあります。

大学受験レベルの倍率です。

高校受験と比べれば段違いの難易度となります。

 

 まとめ

ここまで公立中高一貫校のメリットデメリットをあげてきました。

個人的には、合格が難しそうな場合に無理して目指す必要はないのかなとも感じます。

だいたい小学4年生〜小学6年生の間に塾に通うことが多いと思います。

ちょうどこの年代はゴールデンエイジと呼ばれ、運動能力などが大きく成長する時期と言われています。

やりたくない学習を無理やりやるより、もっと関心を持てるものに時間を費やすのも本人のためになると思います。

公立で安いから、という理由だけで目指すことはおすすめしません。

しっかり目的を持って目指すことをおすすめします。