塾運営者が伝える塾・予備校を選ぶ4つの注意点
受験という壁を乗り越えるため、塾や予備校からどれを選択するか検討される方、多くいらっしゃると思います。
その中で、どのような塾や予備校を選ぶといいのか悩ましい…。
その際に参考にしてほしいポイントを塾運営を行なっている人間として伝えさせていただきます。
ぜひ参考にしていただき、しっかり結果に繋がる選択をしていただければと思います。
ネットの評判はあてにしないこと
最近は情報化の時代ですね。
インターネットで検索すると様々なレビューがありますが、これが全くあてにできません。
というのも、どの塾・予備校もネットの重要性は理解していますので、大量の自演が行われているからです。
例えば塾探しをする際によく出てくる「塾ナビ」というサイト。
口コミやランキングが多く、一括で資料請求できるというサイトです。
その中で順位が上の方にある塾・予備校は安心感ありそうですよね。
でも、算出基準が以下の通りです。
塾ナビで集めた口コミのポイント数や件数等をもとに算出。
塾ナビを経由して行われた問い合わせの件数で順位が決まるため、これは塾や予備校自体が順位を操作することもできます。
つまり、架空の問い合わせをたくさん実施することで件数を上位にあげることができるんです。
もちろん問い合わせの件数によって費用がかかりますが、大規模な塾・予備校であれば一定の広報費用を確保していますので記入できます。
また、口コミについても自演をすることができますし、逆に他の塾・予備校のネガキャンを行うことも可能です。
実際に私が運営している塾にも根拠のない口コミがありました(自習室がないといった明確な誤り)。
yahoo知恵袋にも様々な口コミがありますが、これもあてになりません。
大手予備校二社が互いにネガキャン合戦を行なっているという噂もありました。
実際にその目で見ることが大事です。
ブランドをあてにしないこと
豪華な合格実績を誇る塾・予備校はそれだけで安心感がある気がします。
ただ、合格者についてはどのような学力の生徒がどの程度成績を上げて合格したのかといった情報が見えません。
また、有名なブランドだとしても、校舎によってかなりの差があります。
現在塾・予備校は小規模の事業所がトレンドとなっています。
その分、校舎ごとでの質の差が大きくなっています、有名ブランドに入っても簡単に結果につながるわけはありませんのでご注意ください。
学習の弱点を埋められる塾・予備校を選ぶこと
塾・予備校によって売りにしているポイントが違います。
まず塾・予備校選びで重要になるのが自己分析となります。
自分自身(もしくはお子さん)の学習的な弱点を発見し、それを埋められる塾・予備校を選ばなければなりません。
自習できる環境を最優先にするならば河合塾がいいとか、学習の導入でつまづきやすいというなら東進ハイスクールが良いとか。
誰にとっても良い塾・予備校なんてものはありません。
一長一短ありますので、自分(お子さん)の学習的な弱点を見つけた上で、それに対応することができる塾・予備校を選んでください。
必ず校舎を見学すること
ブランドで選ばない、という点と重なりますが、実際の校舎を必ず目で見てください。
校舎を多く展開する塾・予備校などでは、その教室ごとにかなりの差異があります。
例えば受験知識や生徒の状況判断などで差があります。
ただ、年配の人が運営していれば良いとは限りません。
毎年受験については多くの変化があります。
その変化に対応できているかも重要です。
また、進路についてですが、その校舎ごとに得意としているレベル帯などもあります。
大学受験で言えば、日東駒専を目指しているのに「東大〜名合格」という売りの塾に行ったところで合わない可能性があります。
上位に受からせていれば大丈夫という訳でもありません。
実際に見学をして、どのような人間が運営しているのかをよく考えて決断してください。
まとめ
塾・予備校は様々な形態のものがあります。
そこで自分(子供)にあったところを選ぶことが重要です。
教育では、一部の成功例を見て同じことをすれば良いと考えてしまうことが多くあります。
例えば、ビリギャルを見て単純に同じことをすれば良いのでは、となりやすいですがそう簡単にはいきません。
ぜひ、自分にあったものをしっかり考えて行動するようにしてください。
以下の本は教育におけるそういった風潮へ一石を投じるものだと思いますので、併せてどうぞ。